ファイル転送高速化への
挑戦は続きます

1Gbpsを超える広帯域高遅延ネットワーク(LFN)も最大限に活用

独自開発UDP方式HpFP ver.2(High-performance and Flexible Protocol)搭載
契約回線を最大限に活用し、より効率的なファイル転送技術を研究し進化を続けます。

WANを経由してのファイル転送は、回線環境の状態の影響(遅延・パケットロス)を受け、大幅にその転送効率を下げます。
Archaeaでは、独自開発UDP方式HpFP ver.2(High-performance and Flexible Protocol)により、その課題を解決します。

HpFPはTCP通信の代わりにUDPを使用し回線利用効率を最大限に向上させる技術です。
パケット到達が未保証であるといったUDP通信特有の課題を独自のアルゴリズムで解決し、効率的な再送制御、輻輳制御、送出制御、フロー制御を付与することで、不安定な回線環境や高遅延環境における通信速度の大幅な劣化に対して、極めて高い伝送効率を実現します。

※特許 第6613742号 取得

10Gbpsを超える超広帯域ネットワーク(40G/100G)のセッション性能を最大化

独自開発の通信多重化技術搭載、超広帯域ネットワーク向け診断ツール付属
ユーザセッションの超広帯域化の追求に挑戦し続けます。

現在のシステムアーキテクチャにおいては通信接続単位(TCP, HpFP)における性能が10Gbps~20Gbps(平文通信時)で頭打ちとなり、40G/100G回線においてユーザセッションで20Gbpsを超える性能を発揮することが難しいという課題がありました。

Archaeaでは、100G回線での調査で得られたCPUやメモリバンド負荷に関わる知見を活かし、通信を多重化する技術を搭載することで、ユーザセッション単位で暗号通信による30Gbps~50Gbpsの性能、平文通信による60Gbps~90Gbps(最大瞬間100Gbps超)の性能を実現します。
※100Gbpsの性能実績については、本ページ末尾の「DMC21 Award 受賞」をご覧ください。

多数ファイルの一括転送効率化

大小さまざまなファイルの
転送高効率化の挑戦を続けます。

FTPなどにおいては、ファイルサイズが小さく、かつ多数ファイルの一括転送は、ファイル転送において最も苦手とするケースでした。

Archaeaでは、ファイル単位の処理をメモリバッファを一定量確保し、まとめて処理を行うなどの処理の効率化を図ることで、無駄な処理時間を大幅に削減し、トータルの処理時間を短縮します。ファイル数が増加すればするほど、高い改善効果を発揮します。

利用に合わせた帯域制御モード選択

Archaeaでは、利用環境・目的に合わせた帯域制御モードを選択することができます。

夜間に優先的にデータを送受信したい場合や、他のデータトラフィックを阻害したくない場合など、さまざまな状況に合わせて帯域制御モードを選択することにより、通信全体の効率化を図ります。
送信中にモードを変更することも可能で、状況変化にも素早く対応できます。

ArchaeaArchaea(HpFP)トラフィック
otherその他トラフィック

Fair Mode(公平モード)※デフォルトモード

他のトラフィックと帯域の使用量が公平になるように動作するモード

TCPの輻輳制御アルゴリズムであるCUBICと同等の動作を行います。
ただし、HpFPでは、輻輳によるパケットロス(輻輳ロス)と、それ以外のパケットロス(環境ロス)を区別し高い公平性と高速化を実現します。

Modest Mode(消極モード)

他のトラフィックを優先し空いている帯域のみを使用するモード

空き帯域のみを使用して他の通信に帯域を譲る帯域制御を行います。
あらゆる通信が混在する中でのバックアップ通信において、通常の通信を優先する場合等に有効です。

Fair Fast-Start Mode(高速立ち上げモード)

Fair Mode(公平モード)の動作に通信開始直後の立ち上げの高速化を加えたモード

通信開始直後、公平モードより高速に立ち上がります。
立ち上がり後は、公平モードと同様です。

Aggressive Mode(積極モード)

積極的に回線帯域の限界近くまでスループットを上昇させるモード

他の通信を押しつぶしてでも回線帯域の限界近くまでスループットを上昇させます。
独占的に使用可能な回線(専用線など)において有効なモードです。

※CUBIC : Linuxをはじめとする多くの環境で標準搭載されている輻輳制御アルゴリズムです。(現在主流となっているアルゴリズムの一つ)

DMC21 Award 受賞!

「Supercomputing Asia 2022 (SCA22) conference announces annual SCA Awards and winners of the Data Mover Challenge 2021」という、2021年夏期から冬期の期間での国際間広域通信の実証チャレンジ(略称DMC21)において、DMC21 Awardを受賞しました。
本大会で平文通信による超広帯域通信(平均 91.22Gbps 瞬間最大 103.8Gbps)を達成しました。

・最も先進的なテクノロジーを実装した「The Most Innovative」の受賞
・IPv6での最高性能を記録した「The Best IP v6 Performance」の受賞
 ※IPv6の最高性能を達成

Archaeaで作業の時短、始めよう。