仕様・機能

通信関連

高速ファイル転送機能(HpFP) 遅延・パケットロスが発生するネットワーク環境において、回線帯域を最大限効率的に活用し、高速ファイル転送を実現するための通信技術(HpFP)を提供します。
多数ファイル一括転送効率化機能 多数ファイルを一括転送する際に、効率的に転送を行う機能です。
トランスポート選択機能 トランスポートは、TCPとUDPのいずれかを選択します。
UDPを選択した場合は、HpFPにより高速ファイル転送を実現します。
※トランスポートをTCPに選択した場合は、別途RAPICOM seedを組み合わせることで高速ファイル転送を実現します。
フロー制御

各種フロー制御により利用環境に合わせたチューニングが可能です。

転送モード選択

コピーモード

更新日時比較/ファイルサイズ比較/メッセージダイジェスト比較/同期コピー

上書きモード

上書き確認/強制上書き/リネーム上書き/バックアップ上書き

通信暗号化機能 AES(256bit/192bit/128bit)CBC/CTR/GCMモードのブロック暗号をサポートし安全で高速なデータ転送を実現します。(CTR/GCMモードが仕組み的に性能が良いです。AES/GCMは近年TLSで採用されている暗号ブロックモード方式です)
通信データ圧縮機能 通信データ削減のため、パケット単位でZIP方式の圧縮をサポートします。
データ完全性検査機能 ネットワーク上のエラー等によるデータ誤りを検出します。
通信再開機能 ファイル転送がなんらかの理由で中断された場合、前回の続きから処理が再開される機能です。
ファイルダイジェスト検査 ファイル転送時に、転送元と転送先でファイルのデータが一致しているかをダイジェスト(ハッシュ値)で検査する機能です。
複数の転送元をサポート アップロード・ダウンロード共に、一度に転送するファイルを複数指定できます。
同時に複数のファイルを転送可能です。
転送エンコードネゴシエーション ファイル転送時に、転送先と互換性のあるエンコーディング方式を検出して変換し文字化けを防ぐ機能です。
プロトコルバージョンネゴシエーション クライアントとサーバの通信機能上(プロトコル)の動作互換性を保つためのしくみです。
アトミック保存機能
(一時ファイル生成)
ファイル転送中、又は処理が途中の際、そのファイルにアクセスできないようにする機能です。
新規にファイルを作成する場合、ファイルが存在しないか、あるいは作成済みの完全なファイルが存在するかのどちらかになります。

認証および制御

認証方式

複数の認証方式をサポートし、利用環境での統合認証に対応しています。

  • LPA認証(HCP tools独自の認証機構)
  • PAM認証
  • RSA認証

その他、対話型認証にも対応しています。

特権分離 root権限(特権)とrootでないユーザ権限に分離し、ユーザ権限を反映した安全な利用を実現します。
アクセスコントロールリスト アクセス可能、不可ネットワークをコントロールするためのアクセスリスト機能です。

その他

ログ機能 注意、警告、エラー、統計情報、ファイル操作の監視などのログを出力します。
ファイル出力やsyslogに対応しています。
ログローテーション機能 ログファイルをローテーション(ログファイル容量が肥大化し過ぎないよう管理設定)する機能です。
リモート操作 実際にファイル転送を行う端末とは別の端末でリモート操作を行う事が可能です。特定の端末で集中的に操作を行う必要があるケース等で活躍します。
常駐プログラムに対応 デーモン(Unix系) 、サービス(Windows系)に対応しています。
Unixデーモン(systemd)
対話インターフェース コマンドライン上で、必要な時に入力を促す機能です。
サーバアプリケーション
連携機能
HCPの処理(ファイル転送、ファイル削除、一覧など)が終了したタイミングで、呼び出すスクリプトを設定できます。
・完了通知メールを送信する
・完了したファイルの保管場所等の情報を受け取る
といったプログラムと連携できます。
統計記録 次の機能に関する統計記録が取れます。
・アプリケーション統計(ファイル転送、ファイル削除、一覧など)
・トランスポート統計(TCP/HpFP/WebSocket)
・システム統計(ユーザアクセス量、全体の通信量)
統計記録により、通信状況の詳細な把握や性能の分析・解析が可能です。
コンテナ対応 Docker/Singularityでもご利用いただけます。
X11フォワーディング dialog (クライアントGUI)では、X11フォワーディングを使用してリモート端末からのファイル転送操作も行えます。

推奨環境

サーバ環境

CPU Intel Core系 第四世代以降プロセッサ 3GHz相当以上推奨
AES-NI推奨
メモリ 2GB以上(8GB以上推奨)
ストレージ 空き10GB以上(100GB以上推奨、ファイルデータ領域除く)
ネットワーク 1Gbps以上
OS

Linux

- RHEL (CentOS 7, AlmaLinux/RockyLinux 8, AlmaLinux/RockyLinux 9)
- Debian (Ubuntu 18.04, Ubuntu 20.04, Ubuntu 22.04)
- Raspberry Pi OS 9 32bit (Pi 3 B+)
- Raspberry Pi OS 11 64bit (Pi 4 B)
※CentOS 8は2021年末でサポート終了、RHEL 8のサポートは継続する予定です。

Windows

- Windows Server 2012/2016/2019

クライアント環境

CPU Intel Core系 第四世代以降プロセッサ 3GHz相当以上推奨
AES-NI推奨
メモリ 1GB以上(2GB以上推奨)
ストレージ 空き10GB以上(100GB以上推奨、ファイルデータ領域除く)
ネットワーク 100Mbps以上(1Gbps推奨)
OS

Linux

- RHEL (CentOS 7, AlmaLinux/RockyLinux 8, AlmaLinux/RockyLinux 9)
- Debian (Ubuntu 18.04, Ubuntu 20.04, Ubuntu 22.04)
- Raspberry Pi OS 9 32bit (Pi 3 B+)
- Raspberry Pi OS 11 64bit (Pi 4 B)
※CentOS 8は2021年末でサポート終了、RHEL 8のサポートは継続する予定です。

Windows

- Windows 10

macOS

- macOS Intel版Catalina以降, M1/M2版 Monterey以降

※本ソフトウェア(Linux版)は、OpenSSLツールキットを利用するためにOpenSSLプロジェクトによって開発されたソフトウェアを含みます。

Archaea で作業の時短、始めよう。